2024/06/16 21:00

1.『ディスバイオシス』が引き起こす病とは
前回は『ディスバイオシス』のメカニズムや原因についてお話ししました。
(前回のブログ)
振り返りにはなりますが、腸内細菌叢がバランスが乱れた状態を
「ディスバイオシス」といい、
この状況は様々な病を引き起こす可能性が考えられてきています。
これまでに代表的な疾患は、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの代謝性疾患。
がん・喘息やアレルギーなどの免疫系疾患。
うつ病やアルツハイマー型認知症といった神経系疾患などと
様々な病気との関連がわかってきました。
どれも現代を象徴するかのような病ですよね。
今回は予防方法も詳しくみていきましょう。
2.『ディスバイオシス』とはどんな状況?
前回は『ディスバイオシス』のメカニズムや原因についてお話ししました。
(前回のブログ)
振り返りにはなりますが、腸内細菌叢がバランスが乱れた状態を
「ディスバイオシス」といい、
この状況は様々な病を引き起こす可能性が考えられてきています。
これまでに代表的な疾患は、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの代謝性疾患。
がん・喘息やアレルギーなどの免疫系疾患。
うつ病やアルツハイマー型認知症といった神経系疾患などと
様々な病気との関連がわかってきました。
どれも現代を象徴するかのような病ですよね。
今回は予防方法も詳しくみていきましょう。
2.『ディスバイオシス』とはどんな状況?
『ディスバイオシス』とは腸内の有益な菌が減少し、有害な菌が異常増殖する状態です。
ディスバイオシスが進行すると、腸管を保護する粘液が薄まってバリア機能が低下し、免疫反応が高まり、炎症が起こります。
この炎症によって、腸の粘膜に穴が開いて菌や菌体成分のリポ多糖類(LPS)が血中に漏れ出す「リーキーガットシンドローム」が引き起こされ、その血液が全身を巡ることで慢性的な炎症が生じ、さまざまな不調や病気を引き起こすのです。
3.『ディスバイオシス』の予防方法とは
ディスバイオシス原因の1つで、影響が大きいとされていたのが『食事』です。
つまり食事療法がディスバイオシスの予防法として有効と考えられています。
乳酸菌やビフィズス菌のようなプロバイオティクス(有益な菌)は、
腸内細菌の遺伝子発現や代謝に大きな影響を及ぼすことがわかっているほか、
日常的な摂取がディスバイオシスの予防につながる可能性も示されています。
また、オリゴ糖や食物繊維といった腸内細菌のエサとなる、
プレバイオティクスを摂取することで腸内細菌叢を急速に変化させるため、
個人の腸内細菌叢の構成などからパーソナルに設計された食事療法が有望視されています。
さまざまな病気を引き起こすとされるディスバイオシス。
腸内細菌叢のバランスを乱さないように、運動や睡眠など規則正しい生活を心がけ、
やはり大切なのは日々の食事を見直していくことです。
自分の腸内細菌叢に合った食生活を見つけていきましょう。